はじめました!

by Kenta Shimojima : @shimojik

入門!感情に振り回されるサービスづくり

サービスをつくるとき、ユーザーの声をベースにするとか、自分のつくりたいものをつくるとか、やり方はいろいろあるが、ベースは感情である。

データや証明は確かにエネルギーになるが、それは感情をサポートするものでしかない。

ユーザーがこう感じるからいいんじゃないか?
自分がこう感じるからよくないと思う。
と言ったような、単純な感情がベースになっているかということが非常に大事だ。
ここで見逃しやすい大事なことは、ユーザーの感じ方も自分の感じ方に依るということだ。
ユーザーが何か言っていたとしても、それを感情として咀嚼(そしゃく)するのは、自分なので実は主観でしかない。

それをまず認め、その上で相手の感情に必死に耳を傾ける。
耳を傾ける先は、相手の"言葉"そのものではなく、相手の"感情"である。

ユーザーの声をそのまま聞くことのデメリットは、この感情に目が向いていないことだ。

普段のコミュニケーションでも、言いたいことと言っていることが逆というのはよくあることだ。
そこまで行かないにしても、いろいろ口にした結果、「なんか言いたかったこと言えなかったな」ともやもやすることなんてざらにある。

正しい言語化というのは本当に難しい。

本当に言いたかったことかを正しく察することなんて出来ないが、大事なのはそこを理解しようすることだと思う。
そしてその理解のベースになるのは、感情なのではないか。

感情でのサービスづくりには、ビジョンが必要である。
それは、感情でサービスをつくると、自分も含めたユーザーの意見や感情がぶつかり合うので、日々振り回されることになるからだ。

強いビジョンがあってこそ、多くの感情と柔らかく付き合うことが出来る。

強いビジョンがあってこそ、安心して感情に振り回されながらサービスがつくれる。

補足

正しい言語化というのは本当に難しいが、唯一それが出来るのが数学。
だからこそ、表現しきれない感情を言葉を尽くして表現しようとする言語のひとつとして、数学は重要な位置を占めるのである。