iPhone Xは新しいUXへの革新的デバイス(ダイジェスト版)
この記事は下の動画のダイジェスト版です!
iPhone X まぁまぁではありませんでした。。
下島健太さんの投稿 2017年11月3日(金)
最近はFacebookの投稿を増やしすぎないように、Facebookページを別でつくってそっちで発信するというのを試しています。
上の動画は、そのFacebookページで配信したライブ動画です。
TL; DR.
iPhone Xは、物理的発想をベースにしたUXから初めてしっかり離れたという意味で、かなり革新的なデバイスだという話です。
物理的なイメージからの脱却
最初のiPhoneが出てからしばらくは、iPhoneでのボタンやアイコンなどは、現実世界のイメージの延長にあるものでした。
ボタンには形があり、厚みがあり、押し込めば凹むという、世の中にある"物"のイメージをそのまま画面上で表現したものです。
このようなデザインをスキューモーフィズムといいます。
そしてiPhoneのリリースから数年経ち、iPhoneはこのスキューモーフィズムの採用を辞めました。
フラットデザインを採用したんですね。
びっくりするほどシンプルなUIになり、画面内が一気に軽くなりました。
ちなみに、このころにAndroidもマテリアルデザインというシンプルなデザインに移行しています。
iOSのフラットデザインが完全にペタッとしたシンプルなデザインにした一方で、Googleのマテリアルデザインの方は物理的な感覚を重視しつつも大幅にシンプルにしたというものでした。
iOSがフラットデザインに、Androidがマテリアルデザインに、というこのころから、丸みを帯びたボタンとか、ふっくらしたバーのようなものは一気に減っていきます。
このようにして、極めてシンプルなデザインへと移行していくわけです。
フラットデザインの集大成としてのiPhone X
フラットデザインになってから年を追うごとに、徐々に物理的なイメージから離れた操作が増えていきます。
今では当たり前になっていますが、スライドによる"戻る"や、上下から引っ張り出す設定関連など。
さらにフォースタッチがつき、押し込むことでメニューが開くなど最初から予想しにくいような動きが増えていきます。
そして、ついに今回のiPhone Xで予想不可能な動きが一気に増えました。
これはある意味フラットデザインの集大成というか、フラットデザインのUXへの進展と言えるのではないかと思います。
iPhone Xの新しいUXの例
iPhone Xによる次世代UXはいろんなところにありますが、iPhone 8との差分に顕著に見られます。
例えば、下からちょっとだけフリックすると、これまでのホームボタンを押したときと似たような動きをします。
アイコンの並んでいるページの最後まで行って、この操作をすると最初のページに戻りますし、アプリを長押しして移動させたりアンインストール出来る状態にしてからこの操作をすると、元の状態に戻ります。
他にも、アプリの切り替えは、下の方でのフォースタッチが必要で、左下の角でフォースタッチでめくる感じで動かすと、隣のアプリに切り替わります。更にこの操作の途中に限り、逆に動かして右に送ったアプリに戻れます。
まぁざっくり言えば、この動きどう考えても意味不明なんですよ。
もう物理的なイメージから、想像出来る機能とは言えません。
今回のiPhone Xはこの物理的なイメージの制約を完全に振り切ったんじゃないかと思います。
つまり、どういう動きが理想的かということを中心に考えたのであって、どうやったら分かりやすいかということは二の次にしたんじゃないかということです。
Snapchatが先駆者だった
このようなよくわからない操作はiPhone Xが初めてではありません。
これまでも、よく分からない操作が必要なアプリはいろいろありました。その中でも有名なのが、Snapchat(スナップチャット)です。
いきなりカメラ画面になったり、送った動画は勝手に消えたりと、ぱっとは理解できない機能が満載。
いま久しぶりに開いたら、いきなり地図が出てきました笑
でも使っていると、すごく直感的な操作に感じるようになってくるんですよね。
意味不明なUXは使いにくいのか
Snapchatがそうであるように、iPhone XのUXもとにかくぱっと見た感じでは、意味不明になりました。
ではiPhone Xは使いにくくなったのでしょうか?
これは人によるというのが実際のところだと思います。
iPhone X のUXが意味不明と言っているのは、あくまで物理的なイメージから想像出来ないというだけです。
ですから、物理的なイメージの延長で使いたい人からすると確かに使いにくくなっていくと思いますが、iPhoneの世界にどっぷり浸かっている人にとってはどんどん使いやすくなっていくんじゃないかと思います。
これからのUXは覚えないといけない
先程も書きましたが、物理的なイメージの制約を切り捨てるとすれば、ゼロからUXを考え、好きなように操作方法を決めることが出来ます。
実際iPhone Xはそうしているように思えます。
で、そうすると、物理的なイメージを元にしてない分、使う側は予想がうまくできないので、決められた操作方法を覚えていく必要が出てきます。
そんなわけでこれからは、ゲームのコマンドを覚える感じで、操作方法を覚えないといけない。
でも一旦それを覚えたら物理的なイメージからくる操作よりも遥かに操作しやすいというUXになっていくのではないかと思います。
と、そんな話をしてたらAppleが公式でiPhone Xの使い方を出してました。
やっぱり!!! youtu.beさすがに、やっぱりとまでは思いませんでしたが、ちょっといい線行ってるんじゃないかとは思いました笑
iPhone Xで成功すれば
iPhone Xは実験的なデバイスとも言われています。
それが本当だとしたら、この常識を捨てたUXにどれくらい対応してもらえるかをはかっているということなんじゃないかと思います。
そしてその結果、もしこれが成功してメジャーになれば、今後のスマホのUXを大きく変える可能性を秘めてると思うんですよね。
そうなると、スマホ操作リテラシーの分断が起こると思います。
今でもパソコンの操作は、ブラインドタッチはもちろん、アプリ切り替えのコマンド、ブラウザのコマンド、ちょっとした便利テクニックなどの違いで、人によっては2倍ではきかないくらいの作業スピードの差がでてると思います。
これはスマホではこれまでそこまでなかったんですよね。
着実な操作を想定したUXだったわけですから。
これが今回のiPhone Xのような進化が進むと、そうは行かなくなります。
パソコンでもよくあるように、えっそれどうやるの?というのがどんどん増えて、出来ること、出来るスピードに大きな差が生まれていくのではないかと思います。
もちろん、スマホをつくってる側は、それを越えてみんなが使いこなせるように努力はすると思うのですが。
まとめ
そんなわけで、勝手な憶測でしか無いですが、iPhone XのUXは物理イメージを脱却したという意味で革新的であり、 物理的なイメージによる制約がなくなったおかげで、無限に広がる4次元ポケット的なデバイスになっていくのではないかと思います。
この4次元ポケット感と、今回のiPhone Xのさらさらするする感の気持ちよさがめちゃくちゃマッチするんですよね。
上にも書いたアプリの切り替え操作で、画面だけじゃなくて角をすべらせるようにしてやると、もうするする感がハンパない。
境界が本当になくなったような、そんな心地よさを感じます。
...ということを適当に考えてみました。
どれくらいが正解かなぁ
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