EDIX 教育ITソリューション: プログラミング編
やってきました!国際展示場!
去年に引き続き、2回目の参加です!
やっぱりでかい!
ITソリューションについては
1. プログラミング編
2. 英語編
3. 気になったサービス・製品編
の3つにわけて書いていきます。
3の気になったサービス・製品だけは、プロダクトの紹介をしますが、他の2つの、プログラミング編と英語編は、サービス紹介ではなく、サービスをみての感想です!
去年は面白そうなところだけ見てまわったんですが、
今年は、数重視でとにかくたくさん紹介してもらおう!と思い、気になったところは全てまわって説明して頂きました!
というわけで、今回は、プログラミング編!
パターン化されてきたプログラミング学習サービス
とにかくどのブースに行っても、
「これからプログラミング教育がくるから」という説明から始まり、
「どうやって簡単にプログラミングができるか?」
ということに、力を入れて説明されていました。
おもちゃ屋さん感覚でみればめっちゃ楽しくて、どれも欲しくなりました
プログラミング学習サービスのよさが全く分からない
しかし、僕は正直どのサービスをみても、教育サービスとしてどういいのかが分かりませんでした。
プログラミングの学習サービスというのはいろいろありますが、大きく分けて2つあります。
それは、
1. プログラミングを将来できるようになるための準備としての学習
2. 今(出来れば今日にでも)プログラミングが出来るようになるための学習
の2つです。(これとは別に、より専門的なものもありますが、今回の話とは関連性が低いので省いています)
大人がプログラミングを始める場合や何が具体的な目標がある場合には、2の使えるプログラミングを学ぶわけですが、今回のITソリューションでみたほぼ全てのサービスや、学校や塾で使われているサービスというのは、ほとんどが1の準備としてのプログラミング学習です。
選ぶことは捨てること
このいわゆる子ども向けのプログラミング学習サービス。
「それってどいういう意味があるんですか?」
という話をすると、かなりの確率で、
「興味をまずもってもらって…」とか「論理的思考力を…」という回答が返ってくるんですが、ずっとしっくりきてなかったんですよね。
もちろん、プログラミングの準備として、ブロックプログラミングをやったり、ロボットプログラミングをやったりというのは、効果が無いとは思っていません。
しかし、何かを選択するということは何かを捨てるということです。
Aをやるかやらないかというだけの話ではなく、
Aをやるのと同時にBやCやDをやらないという選択をしているわけです。
そうした意味で、こういったプログラミング学習サービスは、選択肢として有効だとあまり思えてなかったんですよね。
それと、「興味をまずもってもらって…」とか「論理的思考力を…」という回答はほとんど受け売りのように感じる場合が多いという点もしっくりこなかった理由のひとつです。
例えば、「興味をまずもってもらって…」という場合、プログラミングをちょっとやることで興味をもってもらえる可能性が生まれるのは分かりますが、プログラミングと似たような経験として、学校の情報でホームページをつくったり、技術で棚をつくったり、家庭科で料理をしたりという経験をして、「ああ、楽しいから家でももっとやろう」みたいなパターンってほんとに少ないと思うんですよね。
それくらいの少数の興味を期待しているのであれば納得出来るですが、話を聞いてると、多くの人がプログラミングに興味をもって続けてくれるという前提になってる気がするんですよね。
やっと分かったもやもやの原因
でも、ここまで書いたのは、ただのもやもやの話。
これがなんでもやもやしてたかが今回いろんなサービスをみて分かったんです。
プログラミング学習サービスに対してもやもやしていた点。
それは、
「熱中した先のゴールが、サービスをつくった人の想定しているゴールと一致している(もしくはある程度想定の範囲内)」
ということでした。
僕も小学生のときに似たような経験をしています。
僕は小学生のときに、電子工作講座という通信講座をやって、はんだ付けをしたりしながら、4足歩行ロボットや朝日が上がったらブザーがなるデバイスみたいなのをつくった経験があるんですね。
全部終えるのに、何ヵ月か掛かったんですが、一通りキットはちゃんと全部終えて、付属してた本も全部読みました。
でもそれのあとに、何も続かなかったんですよね。
僕がプログラミングをしたのはそれから10年以上経ってからです。
それまでプログラミングに興味はあったものの、いわゆるイメージ通りのプログラミングというのにどう踏み込んでいいのか分からず、結局ホームページ制作をホームページ制作ソフトでやった以外は何もしませんでした。
電子工作講座なので、プログラミングにぱっとつながらないというのは分かるんですが、問題なのは、
「熱中した先のゴールが、サービスをつくった人の想定しているゴールと一致している(もしくはある程度想定の範囲内)」
ということです。
プログラミングで出来ることは、たくさんあります。
ありすぎて、僕が想像してないこともたくさんあるはずです。
その世界に踏み込み第一歩として、ブロックやロボットというのは、大いにいいことだと思うですが、その大きな世界に踏み込めるようにしてあげないなら、プログラミングに触れること自体はそれほどプラスだとは思えません。
まとめ: プログラミングだけの話じゃなかった
そんなことを考えながら、プログラミング周りを終えたのですが、これってよくよく考えてみると他の教科でも同じですね。
結局、学習ペースや熱中度など、なんでもいいですが、前向きな動きに対してキャップをするようなサービスは、教育として過渡期にあたるサービスと言っていいんじゃないかと思います。
こんなことを言ってると改善を重ねていけばいいじゃないかという話になりそうですが、そう言える人はいいとして、いろんなしがらみから、「いやあ。まぁそうなんだけどね。。。」と言葉に詰まる人が少なくない気がしているというところに問題点を感じています。
「どうやって、あらゆるキャップをはずしていくか」に取り組んでいくというのは、教育サービスとしてはとても大事な視点なんじゃないか、という形にすっきり整理出来たので、とてもいい機会になりました。
ちょっと話はかぶりそうな気もしますが、次回は英語編です:D (1枚目の写真の夜バージョン)
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